50代の健康診断で「白内障の初期ですね」と言われました。
「そういえば最近、少し見えにくいかも…」とは感じていたけれど、怖いからなるべく考えたくなかった。先生にも「まだ手術しなくていいですよ」と言われたので、そのままそっとしておくことにしました。

目薬を処方されて、それでも先延ばしに
何年か後にまた検診へ行くと、「白内障が進行しないように目薬を出しておきましょう」と言われました。
私の目の場合、瞳の中央に縦に線が入っている状態。線の外側は見えるので、「まだいけるかな」と思っていました。目薬はあくまで進行を抑えるもので、治すわけじゃない。それも知りながら、また先延ばし。
手術を決めた朝
ある朝、朝日の差し込むリビングで窓に向かってパソコンを開いたとき、画面全体が曇ったように見えました。
気になって周りを見ると、日差しの中では世界が白っぽくぼんやりして見える。今まで気づいていなかっただけで、じわじわ進んでいたんです。
そのとき思ったんです。
「いずれ手術しなければいけないなら、見えにくいまま過ごす日々は機会損失じゃないか」
これが背中を押してくれた一言でした。
手術前の準備
病院から事前に言われた準備はふたつ。
ひとつは、保護グラスを用意すること。術後に目を守るために必要です。
もうひとつは手術前日に病院で、瞳を開く目薬をさして検査。そして翌日がいよいよ手術当日でした。
手術当日

その日に手術を受ける患者さんは数人いましたが、私が一番若かったです。
まず予備室で手術着に着替え。「気持ちが楽になりますよ」と言われた筋肉注射を勧められたので、迷わずお願いしました。しばらくすると、たしかに少しふわっとした感じに。そのまま歩いて手術室へ。
手術室はとても清潔で、それがかえって「ザ・手術室」という感じで怖かった(笑)。手術台はリクライニングシートで、看護師さんが手を握ってくれました。それがとても心強かったです。
顔にビニールシートをかけられ、目の部分を開けて麻酔の目薬をさすと、まるで水の中で目を開けているような感覚。
しばらくするとモーター音が聞こえてきました。水晶体を砕いて吸い取っているんだと思います。そして「人工レンズを入れますね」という先生の声がして、手術終了。
所要時間はわずか5〜6分。あっという間でした。
術後は顔に眼帯をテープで貼り、着替えた部屋で20分ほど休憩。タクシーを呼んでもらって帰宅しました。その日はお風呂も洗顔もNG。緊張の疲れからか、夜はあっという間に眠りに落ちました。
翌朝、眼帯が外れた
次の朝一番で病院へ行き、眼帯を外して検査。異常なし。
目を開けたとき、世界が変わっていました。
雨上がりの空みたいに、くっきりよく見える。
うれしくて鏡を見たら…自分の顔にシミやシワがこんなにあったの!?と、ちょっとゾッとしました(笑)。こんな顔を世間に晒していたのかと。
また、手術した目とまだの目で見え方が違いすぎて、いわゆるガチャ目状態に。距離感がつかみにくくて、しばらく少し不思議な感覚でした。
術後の洗髪問題、シャンプーハットで解決!

術後は「顔に水をかけてはいけない」と言われます。でも一人暮らしで、髪を洗わないのはさすがに辛い…。
そこで活躍したのが大人用シャンプーハット。実は手術前から被って練習していたので、本番もバッチリ顔に水がかかりませんでした。
- 手術当日:入浴・洗顔NG
- 翌日:入浴OK
- 3日後:洗顔・洗髪も全てOK
やってよかった

怖くて何年も先延ばしにしてきたけれど、やってよかったと心から思っています。
手術は5〜6分、痛みもなく、翌朝には世界が変わっていた。一人暮らしでも、歩いて行ける病院なら十分対応できます。
「まだ大丈夫」と思っているあなたへ。見えにくい毎日は、じわじわと機会損失かもしれません。
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